⑧ラブホテルの再利用の方法とは？company
ホテルを運営している場合にラブホテル以外の再利用の方法は何かが、問題となります。
ホテルの再利用の方法は、本来のレジャーホテル以外にどのような使い道があるかがこれから問題となってきます。
運営が悪化してしまったホテルについては、利用客自体の絶対的需要エリアにない場合には、運営改善の手段を尽くしても、集客自体が不可能なエリアも存在します。
例えば、過疎化が進む町で、バブルの時期に利用していた世代のお客が、高齢化して利用客自体が減っているという現状があります。過疎化が進む町ではその影響を直に受けるところもあります。
また、アウトレットができたり、駅が新しくできたり、国道が新しい道ができるなどの状況の中で、人の活動の流れが変わった場所もあります。今まで来ていた人が別の所へ行ってしまい人が集まらなくなったエリアもあります。
さらに、近所に立地がよい新しい綺麗なホテルができたためにそちらに客が集まり、こちら側に来なくなったというケースもあります。
以上の理由の中で、経営の改善の努力だけで集客ができる場合もございますが、客観的に集客自体ができるエリアでない場合には、別の用途に用いる以外には、利用方法がないケースもございます。
その一例としては、外国人旅行客向けのホテルや短期滞在用のマンションへと代えるという方法があります。
もっとも、特定の外国人だけ（中国人など）を目的とした集客では、中国の政治経済の不安定の中で、ホテルの経営も外国人だのみとなる可能性も秘めています。
そのため、立っているホテルの立地によっては、内装と外装を変えて、マンションやアパートに切り替えるということも考えられます。
その他として考えられるのは、老人ホームとしての再利用も考えることができるかと思います。この場合には、エレベータの広さや廊下の広さが問題となるケースも多いため、再利用されるのには構造的な制限もあります。
また、ホテルが立っているエリアが、市街化調整区域の場合には、むやみに立て替えることもできず、利用自体にも制限がでてきます。
そのため、中には、再利用の道を絶たれて、営業されないまま老朽化している不動産も少なくありません。
都会の場合には、立地によっては、建物を壊して駐車場として再利用されるケースもあります。一時期の新宿歌舞伎町のホテル街にも、営業が成り立たず、売却先も見つからない為、ホテル営業を辞めて、駐車場に代わったところが見受けられました。
最近は、その駐車場から、ビジネスホテルの建築用地として利用し、新しいビジネスホテルを建てる業者も現れてきました。
また、資金力さえあれば、購入できるラブホテルがない場合に、新しくホテルを建てて旅館業として運営するところも見受けられるようになりました。
もっとも、従来のラブホテル自体は、風営法等の規制や条例の規制とも相まって、現在では減少していく傾向にあります。