不倫相手の子どもを懐胎して悩んでいる
既婚者との間に子どもを懐胎した場合に、まず、動揺して本人自体もどうしていいかわからない状況に陥る方が多いです。
子どもを産むべきか、おろすべきかという葛藤を女性は抱くことになります。
妊娠したことを気づかずに長期間を経過したときには、おろす選択自体もかなり時間的にタイトになります。
お腹が大きくなればなるほど、母性愛に目覚めますので、子どもに対する愛情と産みたいという気持がより強くなってきます。
また、おろした場合には、水子供養などをすることになりますが、子どもを失った現実を思って、躁鬱状態になる方も多くいます。
中絶するか産むかの判断
不倫相手との関係を持ちましたが、妊娠してしまいました。私の子どもなので産みたい気持もありますが、産んだ後の生活や子どものことも考えてしまいます。
胎児が写ったエコー写真を見ると産みたいという気持ちが大きくなりますが、他方で、順調だった仕事も続けたいので、今までの生活がガラッと変わってしまうことが怖くてなりません。
そこで、中絶すべきか、産むべきかどうしたらよいでしょうか
中絶するか産むかは、それぞれのメリットデメリットを箇条書きで上げてみる
子どもを産むか中絶するか悩む場合には、それぞれのケース毎に、良い点、悪い点をまず、箇条書きで紙に書き出してみて、客観的に冷静な判断ができる状況に置くことが必要です。
子どもにとっても、ご自身にとっても一生に関わる問題であるため、感情論だけでなく、責任が取れる形での冷静な判断が後悔をうまないためには必要になってきます。
子どもの前で産まなかった方がよかったという後悔の言葉を口にしないためにも必ずやるべきことです。
子どもを産んだ場合のメリットデメリット
・メリット母と子という血縁関係を持つ家族を持て、生きがいになるという点があり、これが子どもを持つことの大きな理由にもなります。
命を授かるという神聖なものとして自然のことで、母性としても精神的な安定につながる
・デメリット子どもを育てるために、自分の今までの順風満帆な人生やキャリアを失ってしまう可能性
父親を知らない母子家庭となってしまうリスク
不倫相手の配偶者から慰謝料の請求を受ける可能性
認知されない場合には、父親のない子として戸籍が記載されてしまうこと
認知されたとして、将来父親が死亡した場合に、子どもに相続争いの中に巻き込まれる可能性がある
生活の困窮の可能性がある
子どもを中絶した場合のメリットデメリット
・メリット以前の生活に戻れる・仕事ややりたいことについて自分だけのことを考えて行動できる。
不倫相手の男性との縁を切ることができる
会社や家族には、懐胎したことが分からないままで終わらせられる
早い段階での中絶では、母体への影響も少ない
不倫相手の配偶者にも知られないでおける可能性が高い
・デメリット子どもを産むことができなくなる(流産等)の可能性が高くなる
子どもを産んであげることができなかったという罪悪感と喪失感など精神不安定になる可能性が高い
不倫相手との交際を続けた場合には、同じようなことが何度となく繰り返される可能性が高くなる
水子供養など一生背負っていく後悔となる
不倫相手に離婚と結婚とを決心させることができなくなる
箇条書きで上げた内容からの判断と決心
すべて箇条書きで、自分が子どもを産んだ場合と産まなかった場合とで、生活環境や状況がどう変わるかを具体的にイメージしていくことです。
自分が置かれている状況や経済状況、生活環境などによって人それぞれ違った判断状況になります。
それに加えて、外部要因も考慮する必要もあります。
例えば、父親となる男性からの経済的援助は可能か?父親としての自覚責任を取ってくれる方かなどや、ご自身のご両親などの子育てや財産的な協力も得られるのかなども考慮要素になります。
ただし、父親となる男性の言葉はなるべく考慮要素から外してください。
男性の言葉ほど信用ができない言葉が多いのも事実です。必ず責任を取ると言いながら、妻にばれると一切連絡と取らなくなったり、妻と別れて結婚するから子どもを産んでくれなどと言いながら、妻と別れられないケースや、そもそも夫婦間が円満であったケースも多々あります。
そのため、男性の言葉は、考慮要素から外しておいて、今ある客観的な要素を中心に考えていくことがベストと思います。
そして、一度産むと決心した場合には、産んだ後絶対に後悔しないこと、子どもの前で口に出さないと確信が持てるようにしてください。
男性に対する水子供養の強要
中絶の場合によくトラブルになるケースとして水子供養の問題があります。
女性は自分の身ごもった胎児への思いが強く、中絶した場合には、水子供養を続けてあげたいと思う女性も多いです。
これに対して、男性の場合には、自ら女性を好きだと言って口説きながら、不倫が遊び感覚の男性も多く、深刻な状況になったら無責任に逃げてしまう男性が多いです。
そのため、中絶の同意書には、自分の実名で書くと自分の子どもとなってしまうのが嫌で実名では書けないとか、同意書なんか知らないし、中絶の日には立ち会えないという男性も多いです。さらに水子供養を女性が望んでも、それすらも否定する男性も多いです。
そのような男性に対して、慰謝料や治療費とともに、水子供養の強要を示談書の中に記入して解決する方法もありますが、多くの場合、水子供養について承諾しない男性は多いと思われます。
行為の強制はできないため、相手方男性が承諾してくれない場合には、法的には、金銭的な解決を図る他ない状況です。
女性の気持と男性の不誠実さとから、なかなか解決ができない問題です。